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あなたたちの多くが、「わたしは全く成長していない、少しも前進していないようだ」と独り言を言っていますが、自分の成長を自分で判断することはできないのです。花は自分が成長していることを知りませんが、確かに成長しているのです。

なかには、「おお、自分は他の人よりもずっと成長しているぞ…」と言う人もいるでしょう。しかしこれは言っておきますが、自分を誇張して見せても何の価値もありません、天国は幼子によって成り立っているのです。(マルコによる福音書10章13-15節)

花が咲き、香りが漂い、誰もがその美しさに見とれます。しかし花はそれに気づいていません。あなたたちもこのような状態を身につけなければなりません。

あなたたちが天に植える種は速やかに成長します。あなたたちの父が面倒をみて下さるからです。

“内なる天の王国”は、芥子種のようなもので、種の中でもっとも小さくても、肥沃な土地に蒔かれると、枝に鳥がやって来てねぐらを作るほど大きく育ちます。“内なる天の王国”とはこのようなものです。安らぎを求める者は皆、“わたし”のもとにやって来ます。あなたたちは“わたし”の“真理”を知っているので、“わたし”の中で安らぎを得ることができます。(マタイによる福音書13章31-32節、マルコによる福音書4章30-32節、ルカによる福音書13章18-19節)

この“真理”の種が植えられるとそれは急速に成長します。しかしその成長は、“神性”のみを意識する人の中で、無意識のうちに成長するのです。“神性”の中では、最大なるものと最小なるものは“一つ”です。

最も地位の高い者と最も地位の低い者は、どちらも唯一の“神霊”の現れであることを知りなさい。かくて、最も謙虚な者は最も偉大な者となり、最も大いなる者は最も控えめな者となるのです。(マタイによる福音書23章12節)

これが“わたし”の“安らぎ”、これが“わたし”の“愛”であり、これがすべての魂に宿る“キリストの力”なのです。ゆえに、あなたたちもそのとおりになりなさい。

一粒の種が暗い地の中に蒔かれると、それは内なる力によって成長します。その種は自らに似せて増殖し、百倍にも達します。

あなたたちのすべても同じなのです。“キリスト”の種は、世の闇に蒔かれています。この種は世の“光”であり、闇は“光”に打ち勝てなかったのです。