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あなたたちはもう、「見よ、ここにある、見なさい、あそこにある」と言うことはないでしょう。神の王国は自己の内にあることを知るようになるからです。(ルカによる福音書17章21節)

“霊”的なもの、すなわち“真実”なるものには分離はありません。死を免れない人間の状態であなたたちが感じるような別離は存在しないのです。“霊”的なものには大いなる一体感があり、 “真実”をよりいっそう明らかにしています。

あなたたちの死すべき(肉体の)状態には無智が住みついており、その無智は魂に恐怖を抱かせます。世を照らす“光”が、死すべき(肉体の)意識の中で輝かなければなりません。その“光”は、自己自身を“ある”(“実在”)と知っている意識の中に永遠に宿っています。

父は子の中におられます。父の中の“命”と子の中の“命”は、同じ“命”だからです。

わたしがあなたたちの中に来ると、あなたたちが感じている分離感を感じます。しかしわたしは、分離はなく、距離や空間に真理はないということを、あなたたちにまことに伝えるためにやって来たのです。

これを理解することが、一人ひとりの中に現れている“霊”に授けられたあらゆる力の秘訣なのです。

“キリスト”の話を聴くためにここにやって来たあなたたちの多くは、この地上でわたしの周りに集まってきたわたしの弟子たちを知っています。彼らもまた、あなたたちの多くが地上に住んでいたことを知っています。あなたたちは今、それが同じ“命”であることを知っています。多くの人びとはあなたたちが死んだと信じていますが、あなたたちは死んではいないのです。

かつてあなたたちは死に対する恐れの中で生活していましたが死にませんでした。あなたたちは今ではこれまで以上に生き生きとしています。あなたたち一人ひとりの内に宿る“キリストの命の力”に意識的に目覚めれば、今後さらに活気に溢れ続けるでしょう。

以前話したように、わたしの声はこの地上だけでなく、意識のすべての界層でも聞かれています。しかしそれは、“一つの意識”がすべてに現れているのであり、すべてがつながりあって一つの全体となっています。“父の霊”は、あらゆる界層に現れているからです。

今わたしの周りにいる人びとは死という経過を経験していませんが、あなたたちと同じく大事な人びとだということがあなたたちにもわかります。けれども、“わたし”と“わたし”を遣わされた方を信じることによって、彼らはすでに死から“永遠の命”へと移行しているのです。