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“キリストの声”は広大に及びます。それは、遠くにも、また近くにも届いています。なぜなら“キリストの声”は “遍在”だからです。父がおられる所はどこにでも“わたし”がいます。わたしがいる所はどこでも、父は常に“わたし”と共におられます。

全能の神こそすべてのすべてであり、万生万物は神によらなければ、また、“神の息子キリスト”を通してでなければ何も存在しないということ、これこそが“偉大なる真理”です。

世の平安は“キリスト”の内に宿っており、すべての人びとの魂が“キリストの命”に気づき、父なる神の“愛、美、強さ、叡智、力”を現すことを待っているのです。

父のみが生き給い、父は愛であり、叡智であり、平安であり、唯一の“実在”であるというこの“真理”を認め、受け入れ、それをあるがままに現してさえいれば、あなたたち一人ひとりのすべてに常に平安と愛が留まり続けます。

“キリストの力”は、まず気づくこと、次に実感すること、さらに、“主である神の臨在”を豊かに自覚するための静けさに浸った時間を一定期間すごすこと、このプロセスによって開発されていきます。

真理を悟るとは、「そのとおりだ」ということがわかることです。「わたしと父は一つである」――父はわたしよりも偉大ですが、父とわたしは一体となって働いています。わたしは父なしには何もできませんが、父と共であれば、父のなすすべてを行うことができます。なぜなら“わたし”と父は一つだからです。(ヨハネによる福音書5章19、20、30、36節、8章16、19節、14章6、7、9、10、11節、他)

まず認識することが最初になければなりません。次に悟り、静寂の時間をもつことによって、あなたたち自身の意識の中で “わたしの力”が開発されていきます。しかし、実は全宇宙に現れている“意識”はたった一つの“意識”でしかなく、それは“命”そのものである“意識”です。“命”はその栄光を意識的に顕現させるために、あらゆる形態を創造しました。

“命”は、“命”自身が、自らの気づきを現すことができるように、人間の魂と体を創造したのです。あなたたちがこのことを本当にわかったとき、あなたたちは自分の生活の中に、“キリストの力”を展開するようになります。

あなたたちは物質的な生活や仕事から抜け出し、しばらくの間、“神の国”で安らがなければなりません。そうして、自分は着実に成長しており、常に自分の生活の中に顕現しようと待機している“キリスト”の本当の“命と力”が紐解かれつつあることを知るのです。

“キリスト”が本当に自分に現れているのだという態度を持ち続け、それが自分にとってどんな意味があるのかを問い、沈黙のうちに待機しなさい。このようなやり方によって、着実な成長を遂げていくことができるのです。