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倦(う)み、疲れた者は、これまでに決して得られなかった安息を味わうでしょう。

地上で苦しみ、彼らのゲッセマネの門を通過した人びとは、おそらく年老い、衰弱した、地上にいたときの自分の状態をそのまま記憶していますが、それは捨てなければならない心(想念)の中の思い込みに過ぎないことに気づくでしょう。しかし魂は一時的に傷ついています。彼らは深い眠りに移行し、魂は眠ります。そうして、“キリストの実在”の中に目覚めます。彼らは若返り、傷ついた記憶となったすべての状態から解放されます。

地上に生きている人びとに、すべての人びとの内に宿る“永遠のキリスト”は“父ご自身”であるという“真理”を信じさせることは、時には困難です。

しかしそうなれば、疲れ果てた人びとはかつて経験したことがなかったような安らぎに身を委ねることができます。そして彼らが目覚めたときには、これまでに実現することができた最高のもの、至上のものが真実であることに気づきます。

あなたたちの大切な人びとは遠くにいるのではなく、あなたたちのもとを去って以来、彼らはずっとあなたたちと共にいます。しかし、物質的な感覚があなたたちの目を眩ませ、彼らの存在を隠してしまっているだけです。

ああ、地上を去ったあなたたちは、自分が愛し、残して来た人びとをどんなに助けようとすることでしょう。けれどもこれらすべてのことは、あらゆる人びとに待ち構えていることなのです。それを知り、あなたたちは安心します。しかしまた、“命の実在”について世界がいかに無智であるかを目にし、あなたたちは痛みを覚えます。

“わたし”の言葉はあなたたちの意識に“実在の真理”の目覚めをもたらすでしょう。すなわち、あなたたちは“実在”に住んでいるので、あなたたちもまた永遠であるという真理に目覚めます。あなたたちは、あなたたちを創造された神の中で生き、活動し、存在しています。そして、神はあなたたちの中に生きておられるのです。

そうしてあなたたちは、決して終わることのないさらなる展開を始めます。それによって神に対するより深い理解、より深い愛、そしてあなたたちが生き、動き、存在する驚異的な宇宙に対するより深い目覚めを得ることができます。

もし今、あなたたちの心(想念)に全ての存在を刻み込むことができたら、あなたたちはあらゆるすべての恐れと疑いから解放されるでしょう。

あらゆるものの中で最も偉大なるものは“愛”です。“愛”は始まりもなく終わりもなく、絶え間なく自己を注ぎ出しています。あなたたちがその豊かさに取り込まれるとき、あなたたちは復活した“神のキリスト”のように愛するのです。(コリントの信徒への手紙一13章13節)