講話 11 - 9

“実在”には始まりも終わりもありません。“実在”は人間によって創造されるものではありません。しかし人間は自分の意識の中に時間や空間を創り出します。これは幻想です。 “全きもの”を理解し、認識していないのです。時間も空間も、始まりも終わりもない“全きもの”があるのです。唯一の“全きもの”があり、この“全きもの”が、いま自己を現しているのです。これが“実在”です。“わたし”は“実在”と一つであり、“実在”は“わたし”と一つです。これが“キリスト意識”の自覚であり、その自覚によってあらゆることが可能になるのです。(講話2-10、10-124、11-10、14-37)